日本文化政策学会では、〈会員企画提案制度〉により「文化財保護の歴史と政策」研究会を開催いたします。会員の方はもちろんのこと、会員以外の方でご関心ある方は奮って参加ください。
1. 日 時:2021年6月6日(日)午後2時~4時
2. テーマ・発表者:
【テーマ】「ブラック・ライヴズ・マターとモニュメント・文化財-欧米の脱植民地化の流れ-」
【発表者】森本和男氏〔大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター 客員研究員〕
【発表内容】昨年5月末にアメリカ・ミネソタ州で黒人男性が警察官によって殺害されてから、ブラック・ライヴズ・マターの抗議運動が全米に広がった。白人至上主義、奴隷制を象徴しているとして、リー将軍像などの南軍モニュメントが次々に倒され、排除されていった。流れはアメリカにとどまらず、旧宗主国だったヨーロッパにも波及して、奴隷交易や植民地支配の搾取で富を築いた人物像が攻撃の対象となった。
一方、2017年11月にフランスのマクロン大統領がブルキナファソで文化財返還を声明し、翌年11月に文化財返還を指針した公式レポートが公表された。以後、遅々とはしているものの、植民地から取得した文化財のアフリカなど原産国への返還が進められている。昨年のブラック・ライヴズ・マターで返還の動きは一層強まった。
欧米で進行しているモニュメント・文化財の脱植民地化の流れを紹介したい。
3. 会 場:リモートによるオンライン研究会(Zoom使用)として実施します。
4. 参加費:無料 (本会会員の有無に関わらず)
5.参加定員:50名 (先着順)
6.参加申込み:事前申込が必要です。申込締切5月29日(土)。事前申込はこちらから。
*詳しくは下記のリンクもご覧ください。