2005年11月、「文化政策研究大会2005in浜松」(主催:文化政策研究大会2005 in 浜松実行委員会、静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科)が開催され、20名以上の研究者・実務家によって多彩な研究発表が行われ、活発な議論が行われました。日本にはすでに、1990年代に文化経済学会<日本>、日本アートマネジメント学会、文化資源学会、日本ミュージアムマネジメント学会、社会文化学会等、文化政策と深い関連を持つ学会が設立され、活発に活動を行っています。また、日本公共政策学会、政策分析ネットワーク等、公共政策系の学会等でも文化政策が分科会等のテーマとして取り上げられる機会が増えてきています。こうした中、これらの組織と連携しつつも、「文化政策」という、国や地域の歴史・文化を踏まえ、学際的なアプローチを必要とする独自の研究領域を、日本において確立し発展させていくことの重要性が、同大会参加者の中で強く共有されました。そこで、同大会の実行委員会メンバー等を中心に、将来的な学会設立を目指し、文化政策に関する研究発表の場を提供するための団体として 「文化政策研究会」を設立することになりました。

文化政策研究会は、2006年12月に東京大学等において研究大会を開催し、国外からのゲストを招いてのシンポジウム、講演、及び、20名を超える 会員の研究発表等を踏まえて活発な議論を行いました。これらを総括する最終日のシンポジウム「文化政策研究の最前線」の参加者によって、文化政策研究を発 展させていくための学会設立の機が熟したことが確認されたことから、このたび、日本文化政策学会を設立することにいたしました。

具体的な活動としては、

  1. 研究成果を交流させ、研究と教育に生かす公開の研究大会の開催。
  2. 学会誌の刊行。
  3. そのほか本会の目的を達成するために必要な事業。

を中心に、本会の目的である、文化政策研究の発展と普及及び、文化政策研究に関心を持つ人びとの交流を図っていきます。

(日本文化政策学会設立趣意書より)

趣意書(規約案、役員案等を含む)のダウンロード

会則・会員規定

役員